こんな疑問をお持ちのあなたに
- キャンプで使うタープにどんなタイプがあるのか知りたい
- 一人でタープを設営する方法を知りたい
- アレンジ方法も含めてタープの活用法を知りたい
本記事ではさまざまなタイプのタープの設営方法から、応用アレンジまでを詳しく解説しています。
タープの種類別の特徴と、一人でも無理なく設営できる技術を紹介しています。
これを読めば、タープ設営が初めての方も、より快適で機能的なキャンプ場を自分で作る自信がつくはずです。
ぜひ最後までご覧ください!
タープやシェルターのタイプを知る
まずはタープやシェルターについて理解し、自分に合うものがなんなのかを考えてみましょう。
それぞれのタープタイプには特徴があり、用途や設営場所によって適したものが異なります。
状況に最適な選択をするためにも、タイプ別の知識を深めていきましょう。
具体的には以下です。
これらのタイプを詳しく解説していきます。
ヘキサタープ(多角形のタープ)
ヘキサタープは多角形の形状をしており、様々な自然環境での設置が容易になっています。
多角形の布地を使うのは一見複雑に思えるかもしれませんが、基本的な張り方は非常にシンプルで、初心者にも使いやすい設計です。
自分も初めて買ったタープはヘキサタープでした!
そのほかにも、複数の角があることで、風の方向や太陽の位置に応じて最適な形に調整できる応用性も魅力。
単純に日差しや雨を避ける屋根部分として使うことが多いため、横方向の壁はなく開放的です。
自然の風景を眺めながらくつろぐリビングスペースとしてうってつけのタープといえるでしょう。
ヘキサタープはその汎用性により、キャンプ初心者からベテランまで非常に重宝されています。
レクタタープ(四角形のタープ)
レクタタープは長方形の布地を使ったタープで、初心者におすすめできます。
その理由は、四角形の構造がシンプルでわかりやすく、タープ下のレイアウトも考えやすいからです。
具体的にはタープ下のスペースが長方形になるので、一般的な家庭の家具配置と同じようにどこに何を置くかをイメージしやすいんですね。
四角形のスペースに物を置くことでデッドスペースも少なくなるので、広々と使いやすいのも大きな魅力です。
またヘキサタープ同様に屋根として使うことが多いため、横方向を遮るものがなく開放的です。
この設営のシンプルさから、レクタタープは初心者にも扱いやすく、おすすめできます。
ポールシェルター(突っ張り型のタープ)
ポールシェルターは多角錐の外観をしていて、その張り姿がいかにもキャンプな感じがしていいですよね。
別名ティピーなんて言われることもあります
ポールシェルターの設営は一人でも簡単にできるので、ソロでも十分使いやすいです。
基本的にポールシェルターの構造はシンプルであるため、設営方法も簡単です。
具体的にはタープを広げて、端をペグで固定して、タープの中央部分にポールを立てるだけで設営できます。
ポールシェルターの種類としては、立てるポールの数が1本のワンポールタイプと、2本のツーポールタープが一般的です。
また構造的にシェルターの側面は壁に囲まれることになるので、強風時や寒い季節などに風や冷気をシャットアウトして暖かく過ごすのにも向いています。
基本の手順を覚えれば一人でサッと設営ができますので、挑戦してみてください。
スクリーンタープ(フレーム型のタープ)
スクリーンタープは一人でも設営が行いやすく、リビングスペースとしてもすぐれています。
設営しやすさの理由は、ポールによって骨組みが作られ、タープ生地部分が壁や天井になるといった分かりやすい構造にあります。
例えば多くのスクリーンタープではタープ生地に対してフレームとなるポールを順番に取り付けていくだけで、基本的に設営は完了するでしょう。
ドームタイプのテントを建てた経験があれば、きっと難なく使えるようになるはずです!
扱う部品の数が多くなるので一見設営は難しいように感じられるかもしれませんが、
実際には設営方法が決まっている分迷うこともほぼありません。
またリビングスペースとしての居住性にもすぐれており、屋根と側壁があることで、横風や雨の吹き込みを防いだり、夏場はメッシュ張りにして虫除けと涼しさを追求したり、寒い時期にフルクローズして暖かい空気を逃さないといった自然の中での快適さを追求できるという点が特徴になります。
初心者でも扱えないということは決してないので、お気に入りのものがあればぜひとも利用を検討してみましょう。
ヘキサタープ・レクタタープの張り方
ヘキサタープとレクタタープは設営方法が非常によく似ています。
設営方法には色々なバリエーションがありますが、まずは超基本形を覚えるところから始めましょう。
基本さえ覚えてしまえばメーカーや形がちょっと違っても同じように設営できます!
一人でも設営できるように段階を追って説明していきますので安心してください。
- タープを地面に広げる
- メインポールを立てる場所を決める
- メインポールの長さを基準にペグを4本打つ
- ロープを仮設置する
- メインポールを立ててタープを立ち上げる
- 余ったカドをペグで固定し、形を整える
- ロープを使って張りを調整する
タープを地面に広げる
まずは平坦な場所にタープの生地を広げましょう。
1人の場合は風で飛んでしまわないように、石や持っている道具などを使ってタープを抑えるとよいです。
あとからロープを張り出してペグを打ち込むことになるので、広げたタープの周囲1~2mくらいはスペースを空けておけるのが理想です。
メインポールを立てる場所を決める
タープのメインポールを立てる場所を選びます。
とにかく重要なのは、タープを上から見た際の対角線上の2点を選ぶこと。
この対角線上でメインポールによってタープが引っ張られることで、タープは安定します。
一般的なのは、以下のパターンです。
- ヘキサタープであれば、六角形の頂点のうち対角線が一番長くなる2点
- 長方形のレクタタープであれば長辺をちょうど半分にした折り目の2点
- 正方形のレクタタープであれば4つカドの内の対角線となる2点
自分の使うタープならどの位置がちょうど良いか考えながら、対角線上の2点を選んでみてください。
メインポールの長さを基準にペグを4本打つ
まずはここでメインポール2本を設営する予定の長さに組み立てましょう。
メインポールを立てる場所にメインポールの先端を合わせて1本置きます。
その後、タープ生地と反対側のポールの端にもう1本を直角に置き、ポールでT字を描くようにします。
このTの字の両端がメインポール用のペグをうつのにちょうどよい位置になります。
このとき、設営スペースが十分になかったり大きめの石があったりでペグが打ち込めそうにないときは、ポールを立ち上げる根元の位置と、Tの字の端を結ぶライン上で遠くしたり近くしたりして位置調整します。
ペグはメインポールの立つ位置とは反対側に傾けて角度をつけて打ち込むと強固になります。
ポイントとして、これからロープをペグに引っ掛けたり設営後の位置調整をしたりすることになるため、
ペグは完全に打ち込まず6~7分目くらいにとどめておきましょう。
メインポールにつきペグ2本、計4本を先に打ち込んでおきます。
ロープを仮設置する
ポールをタープのハトメに通して、その上からロープを2本引っ掛けます。
タープからロープの順に引っ掛けることで、ロープをペグダウンしたときにタープが押さえられて風で飛ぶことを防げます。
引っ掛けたロープはポールの長さの1.5倍〜少し長めにゆるめてペグに引っ掛けておきましょう。
ポール2本分のロープを仮設置したら、いよいよタープを立ち上げます。
メインポールを立ててタープを立ち上げる
1人の場合には次の形で立ち上げましょう。
どちらか片方のポールを立ててタープを立ち上げます。
引っ掛けたロープが張るようにポールの頭を反対側に押しながら持ち上げるのがコツです。
その後タープの生地を持って、立ち上げたポールのロープがピンと張りつづけるように軽く引っ張ります。
ロープの張りとタープの張りでポールが自立するならポールから手を離して大丈夫です。
タープの生地を軽く引っ張りながら持つ位置を次々に変えて、もう一方のポールまで辿っていきます。
この時、反対側のロープがゆるい状態ではポールからロープが非常に外れやすいので注意が必要です。
反対側のポールまでたどり着いたら、ポールの先にタープ、ロープ2本が通っていることを確認して、ポールを立ち上げます。(外れていれば取り付けましょう)
ここでも最初に立ち上げたポールが自立をキープできるようにタープを張りながらポールを動かしましょう。
ポール2本がまっすぐ立ち上がり、計4本のロープが張った状態になれば、タープは自立します。
最後にポールを引っ張る力が均等になるように、ロープの長さを締めて安定させます。
このようにタープの2箇所がポールに固定され、だらりとタープが垂れ下がった形で自立すれば完成です。
ここまでくればタープは完成したも同然です。
余ったカドをペグで固定し、形を整える
あとはタープの好きな位置を地面に引っ張って、形を整えていきます。
最もオーソドックスなのは、残った四つ角をそのままロープで地面に引っ張るかたちです。
ロープを引いてタープの張りを確認しながら、ちょうど良い位置にペグで固定しましょう。
ロープを増やせば増やすほどタープは安定しますが、その分ペグを打つ回数も増えるので4箇所程度をそれぞれロープ1本で止めるくらいがちょうど良いと思います。
またこのときサブポールを使うことで、タープの屋根の角度を浅くして屋根を持ち上げることもできます。
屋根を持ち上げればデッドスペースが無くなって居住性が良くなり、逆に屋根を低く保てば横からの雨や風を凌ぐといった使い分けができるようになります。
サブポールを立てる場合には、ポール1本につきロープ1本で十分安定させることもできますが、風が強かったり強度に不安があったりする場合には2本使っても良いでしょう。
ロープを使って張りを調整する
最後にタープとロープの全てががちゃんと張っているかを確認して、緩くなっている場所を締めれば完成です。
スクリーンタープの張り方
スクリーンタープの設営方法について詳しく解説していきます。
スクリーンタープはフレーム構造を活用して一人でも簡単に設営が可能です。
一般的には以下の流れで組み立てることができます。
タープ生地を広げる
まずはタープの生地を広げましょう。
スクリーンタープは立ち上がると4方向が壁になっており、
そのうち入口として使える方向が決まっているものが多いです。
どの面が入口になるのかをを意識して、タープ生地を置きましょう。
ポールを組み立てる
タープを広げたら、次はポールを組み立てます。
スクリーンタープ用のポールはショックコードと呼ばれるゴムが中に通っていて、
分解状態でも1本分が連なっています。
組立時はショックコードを伸ばしながら、端から順番につなげていきましょう
分割されたポールが1本1本組み上がったら、次へ行きます。
タープ生地のスリーブにポールを通す
タープの生地にはポールを通す筒状の部分が準備されているので、
そのまま所定の位置にポールを通します。
このとき、ポールは引っ張って通すよりも、余った部分を持って押す形で通すのがオススメ。
なぜならポールは引っ張ると組み立てた部分が外れてスリーブの中で分解されてしまうからです。
ショックコードがつながっているからと言ってそのまま無理に引っ張ると、ショックコードが切れる原因にもなるので、ポールがはずれないよう、押しながら通すのがおすすめです。
ポールの端を、タープ生地にとりつけられた固定具に差し込む
ポールを通し終わったら、タープ生地にあるポールの固定具にポールを差し込みましょう。
ポールの両端に対応する位置に固定具があるので、それぞれ差し込みます。
2箇所目を固定しようとすると、ポールがしなってアーチ状になっていきます。
このときポールが壊れるかもと不安になるかもしれませんが、思い切って組み立てましょう。
タープ生地にたるみが出ないよう、ポールに沿って伸ばしながら固定するのがコツです。
全ポールに対してこの作業が終われば、スクリーンタープは自立します。
ロープやペグを使用してタープを地面に固定する
メーカーによって多少の違いはありますが、基本的にはこの流れで設営できます。
ポールシェルターの張り方
ポールシェルターはポール1本のワンポールタイプとポール2本のツーポールタイプが一般的です。
ここではツーポールタイプの説明をしたいと思います。
具体的な張り方は、以下のステップになります。
タープ生地を広げる
タープ生地を地面に広げましょう。
ポールタープにはペグを打ち込むためのループが生地の裾部分にあります。
ループ一つ一つに対して、タープの裾が広がった時の形を意識して広げていきます。
タープの入口の方向が決まっている場合には、タープを置く向きにも気をつけます。
タープ生地の端をペグダウンする
まずはタープ生地のループの内どれか一つを選んでペグダウンしましょう。
この最初の1本がペグ打ちの基準位置になります。
あとからペグの位置調整をすることを想定して、打ち込み深さはやや抑えめにしておくと良いです。
1本ペグダウンできたら、その両隣のループをペグダウンします。
生地を引っ張りながら、最初のペグの位置から次のペグ位置にかけてタープの裾部分が張るようにペグ位置を決めます。
ペグが打てたら一つとなりのペグ打ちを行うことを繰り返していきます。
最後の一本までペグダウンできたら、次はタープの立ち上げです。
もし最後の1本を打つときにタープの裾のどこかが明らかにたるんでいる場合には、
原因となっているペグの位置調整をしましょう。
ある程度のたるみであれば、そのまま次のステップに進んで大丈夫です。
ポールを使って突っ張る
ポールを組み立て、タープの下に潜り込みます。
タープの頂点に当たる位置にポールを当てて、そのままポールを上に突き上げます。
ポールが垂直になるようにポールの足位置を調整して1セットが完了です。
ツーポールタープの場合はこれを2本分繰り返します。
ポールを立て終わったら、一旦は設営完了といえます。
ロープでタープの張りを調整する
タープの外側にロープを取り付けて追加のペグダウンをすることで、張りの調整をすることができます。
風の強い日の倒壊対策にもなりますので、必要に応じてペグダウンを追加しましょう。
ポールタープの設営がうまくいかないときは
ポールタイプのタープは設営自体はやってみると簡単ですが、形を見栄え良く整えるのは意外とコツがいります。
張り姿がなんだか歪んでいるな、というときは最初のペグ打ちの位置がベスト位置からずれてしまっているのが原因です。
その場合には、歪みの原因となるペグを引き抜いて、位置を調整して打ち直しましょう。
一度設営したあとなら、ペグ1本ずつを抜いて調整する程度ならタープの倒壊の心配はありません。
毎回ペグの打ち直しをしなきゃいけないなんて・・・
と思った方は、ぜひ次の方法を試してください。
ペグダウンをする時に1発で良い位置取りをするコツは、位置決め用の補助グッズである設営ガイドを準備することです。
設営ガイドがあれば、ポールタープで難しくなりがちなペグの位置決めを一瞬で終わらせることができます。
設営ガイドの使い方
設営ガイドの使い方はカンタンで、タープを広げる前に以下の手順を取り入れるだけです。
横に伸びた8角形をしているツーポールシェルターをイメージしてご紹介しますね。
- タープの中心位置を決めて、設営ガイドをペグなどで固定する
- 設営ガイドに書き込まれた線に沿ってロープを張る
- 設営ガイドのロープの目印の位置でペグを打つ
- ペグダウンの必要本数2と3を繰り返す
設営ガイドの準備
自分のタープの設営ガイドを準備する場合には、以下いずれかの方法を取るといいでしょう。
- ネット上に公開された設営ガイドの設計を借用する
- 事前にタープのスペックから計算して設営ガイドをつくる
- 一度自力で設営したあとに、その場で設営ガイドを作成する
タープの商品名+設営ガイド などで検索してみると先人の作ったガイドを参考にできるかもしれません。
メジャーなテントやタープであれば、メルカリで設営ガイドが売られていることもありますので購入するのも手です。
人気タープならメルカリで購入できるかも
オリジナル設営ガイドの作り方
設営ガイドはロープ1本とペグ1本、あとは100均にあるアイテムでカンタンに自作できます。
- ロープ1本
長さは使うタープの大きさに合わせて準備します。3〜4mもあれば十分なことがほとんどです。 - ペグ1本
設営ガイドとロープを地面に固定するためにあると良いです。 - マジックで書き込める板
100均にあるケーキの型や、下敷き、カッターボードなど、ある程度の丈夫なものであればなんでも良いです。
以下手順でオリジナル設営ガイドを作りましょう。
計算が得意な人は紙の上でやってもいいですし、
面倒に感じるひとは一度実際に設営してから実物に当てはめて作ってもいいでしょう。
- タープの中心位置に設置して使うことをイメージ
- タープの中心と、ペグをうつ位置を結ぶ線を板に書き込む
- タープの中心と、ペグをうつ位置までの距離でロープに目印をつける
設営ガイドを作る際には、この点だけ抑えておけばどんな形のタープにも応用できます。
設営アレンジをするための応用テクニック
タープの張り方に唯一の正解はありません。
その時々に合わせていろいろな張り方ができると、アレンジが効いてどんな環境にも対応できるようになりますよ!
それぞれのテクニックを順に詳しく見ていきましょう。
それぞれどのタイプのタープで使えるテクニックなのかは各項目の表を参考にしてください!
タープをリッジラインで設営する
ヘキサタープ | レクタタープ | ポールシェルター | スクリーンタープ |
〇 | 〇 | ✕ | ✕ |
リッジラインとは、水平に張った一本のロープのことです。
リッジラインは木や車のルーフカーゴなど構造物の間に簡単に設営でき、ソロでのタープ設営を楽にしてくれます。
というのも、リッジラインがあればメインポールがなくてもタープが張れるようになるんです。
ポールを使ってタープを設営する場合は何かと人手が欲しくなりますが、木と木の間にロープ一本を張るリッジラインの設営は1人でも簡単です。
あとはリッジラインにタープを被せて固定すれば、四隅をペグダウンするだけでタープ屋根の完成です。
またリッジラインがあれば、タープの着脱や開閉など、場面に応じた使い方ができるようになります。
例えば、日差しの気持ちいい季節はタープ無しで過ごすこともできますが、急な雨は心配ですよね?
そんなときはリッジラインでタープを設営しておき、天候が良ければタープを畳んで開放的に、雨になったらタープを開いて屋根を広げるといった使い方ができるようにすることもできます。
リッジラインを用いる設営方法は非常に効果的です。
ソロキャンプの心強い味方になりますのでぜひ実践してみて下さい。
タープを小川張りで浮かせる
ヘキサタープ | レクタタープ | ポールシェルター | スクリーンタープ |
〇 | 〇 | ✕ | ✕ |
小川張りというのは、一言で言えばタープとテントを一体化するテクニックです。
小川張りができれば、テントとタープの間を天候を気にせずに行き来できるようになりますよ!
前室のないテントだと、雨天時などはテントに入ろうとする瞬間にどうしても濡れてしまいます。
でも小川張りでテントの入り口付近をタープで覆うことで、そんな悩みからは解放されます。
居住性が抜群に上がるってことだね!
やり方はカンタンで、
タープをメインポールで支える2箇所のうち一方を、ロープや専用のテープ(ベルト)などで引っ張ってからメインポールで支えるように変更するだけです。
これで本来ポールがあった場所に大きな空間が生まれるので、テントをタープと干渉させることなく設置できるようになります。
テントの全長より長めのロープを1本増やせばできるテクニックなので、超実用的ですよ!
テントによっては専用のセッティングテープでテントと直接連結できるようになっているものもあります。
テントとタープを小川張りで近づけるだけで居住性が高まるだけでなく、サイトにも一体感が生まれて自分の基地感が増します。
タープの開きをサブポールで調整する
ヘキサタープ | レクタタープ | ポールシェルター | スクリーンタープ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
タープの一部をサブポールで支えてタープを跳ね上げたり、
逆に直接地面にペグダウンすることでいろいろなメリットを受けることができます。
基本的な張り方ではメインポールを設置する以外の角はすべてロープで地面にペグダウンする形をお伝えしましたが、
実際には臨機応変に跳ね上げもペグダウンも使い分けるのが一番おすすめです。
メリット・デメリットは次の表で確認してみてください。
サブポールで跳ね上げる
ポールハンガーなどのアクセサリが使いやすくなる
タープ下のデッドスペースがなくなり居住空間が広がる
張り方次第で雨天時タープ上に水が貯まる
地面にペグダウンする
横風や雨の吹込みを防ぐ
周囲からの目隠しになりプライベート感が向上する
デッドスペースが多くなり多人数には向かない
ポールシェルターやスクリーンタープであっても、壁の一面を開いてポールで持ち上げれば、簡易的な居住スペースの増設ができます。
サプポールを持っておけば簡単に調整が効くようになるので、おすすめですよ!
タープのペグダウン箇所を増やす
ヘキサタープ | レクタタープ | ポールシェルター | スクリーンタープ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
タープの空いてるループやハトメ部分をロープで地面に引っ張ると、色々いいことがあります!
この方法の魅力は、タープの安定性を高め、雨天や強風など天候の崩れに対して強くなる点にあります。
ペグダウン箇所を増やせば具体的には次のメリットデメリットがあるでしょう。
ペグダウン箇所を増やす
ペグダウン箇所を増やすほどタープが倒壊しにくくなる
雨の通り道を作って水たまりによる倒壊を防ぐ
ロープに足を引っ掛けやすくなる
例えば、タープの四隅や側面にロープを固定し、それぞれのロープを地面に打ち込んだペグにしっかりと繋げば、風が強くてもタープが飛ばされにくくなります。
ただ、足を引っ掛けないようロープを張る場所には注意が必要です。
タープを安定させたいと考えている方は、ぜひこの方法を試してみてください。
ポールでタープを突っ張る
ヘキサタープ | レクタタープ | ポールシェルター | スクリーンタープ |
〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
タープを張ったはいいけどなんだか狭いし天井が低い
という場合には、ポールでタープを突っ張る方法が効果的です。
ポールのような長い棒さえあれば、ロープもペグもいらないので、思い立ったらすぐできるのが魅力です。
ハトメもループもないタープの中腹を持ち上げることができるので、
雨の日にタープに水がたまらないように屋根に傾斜をつけたり、
狭苦しい場所を広げて居住空間や荷物スペースを急造したりと、色々使い道は多いです。
やり方は簡単で、
タープがたるんで壁や天井が迫ってきている場所と地面の間にポールをつっかえ棒にするだけ。
突っ張るタープの面とポールの角度が90度前後になるようにするのが一番安定します。
タープが波打つほどの強風が吹いているようなときは、ポールが外れやすくてこの方法は向いてないかもしれません。
突っ張るときの注意点として、先端が尖ったポールをそのまま使うとタープを破ってしまう可能性があります!
- 分割式ポールの先端部分は使わない
- 先端に分厚い布などクッション材を当てる
- ポール先端に保護用アクセサリー(ポールエンドロック)をつける
などのタープ生地を保護する工夫をしておくと良いです!
ポールでタープを突っ張る方法は簡単な割に効果的なので、ぜひ試してみてください。
タープの場所を選ばずにロープをくくりつける
ヘキサタープ | レクタタープ | ポールシェルター | スクリーンタープ |
〇 | 〇 | △ | △ |
タープの好きな場所にロープがくくりつけられたら、いざというとき便利です。
タープをペグダウンしようとしたとき、ちょうどよい場所にハトメやループなどのロープをくくりつける部位がないことがたまーにあります。
そんな時に、このやり方が活躍します。
やり方はシンプルで、
タープの任意の場所に丸石などをくるんで絞り、その絞った根本にロープをくくりつけるだけ。
タープの布地にただロープを巻いても滑ってしまいますが、丸石を巻くことでストッパーができるので、すんなりと
ブルーシートなどでタープの代用をしているときにも強風でハトメが吹き飛んでしまうことがあったりしますが、そんなときにも応急処置として使えます。
筆者も超強風でタープが壊れたときにこの方法に助けられたことがあります。
この方法を使えば、ハトメも何もない布一枚だったとしてもタープ代わりにできるでしょう。
緊急回避感は強めですが、覚えておけばいざというとき役立ちます。
自由自在にペグダウンしたいけどいざというとき破れたら困るという人は、あらかじめハトメやループが多くついているタープを手に入れるという手段もおすすめです!
二股ポールでポールシェルターの空間を広げる
ヘキサタープ | レクタタープ | ポールシェルター | スクリーンタープ |
× | × | 〇 | ✕ |
ポールシェルターには、二股ポールというオプションパーツがしばしば別売りされています。
二股ポールは、ポールテントやタープの欠点を解消してくれる超画期的なパーツです。
ポールタイプのテントやタープって、見た目の良さに反してスペースのど真ん中にポールがあるので何かと邪魔くさく、生活するには不便なところがあります。
ポールタープは通常頂点となる場所を支えるために真ん中にポールを立てる必要がありますが、
二股ならタープの壁面に沿ってポールが地面に降りてくるので、めちゃくちゃ居住空間が広がります。
ポールシェルターを使っている方は、ぜひ二股ポールを探してみてください。
二股化を一回経験するともう通常ポール使いには戻れなくなります!
構造物にタープを連結する
ヘキサタープ | レクタタープ | ポールシェルター | スクリーンタープ |
〇 | 〇 | △ | △ |
ポールやペグなど自分で持ち寄った道具だけでなく、キャンプ場にある構造物を活用することで設営のアレンジができます。
最初からそこにあるものを使えば、わざわざ道具を組み立てずとも良いのでかなりの時短になりますよ。
例えば、
キャンプ場においては林間サイトであれば木があるでしょうし、
オートサイトであれば自家用車のルーフキャリアなどが活用できるでしょう。
十分重たい岩があればそこにロープを結び付けてもいいかもしれません。
とある場所でキャンプしたときは地面が柔らかすぎて全然ペグが利かなかったので、その場に合った大き目の石を上から乗せて事なきを得ました。
あとは筆者は車のルーフにロープを結んでポール一本分の設営をサボることを常習的にしてます。
周りを見渡せば何かとタープを固定できる頑丈な構造物が存在するはずなので、利用できそうなら積極的に使うと設営の手間をひとつ減らせます。
周りにあるものを活用できるようになるとまた一つキャンプは楽しくなりますよ!
よくある質問と回答
タープの設営に関してよくある質問とその答えをまとめました。
タープ設営時にできる雨対策はある?
雨天時のタープ設営では、水の侵入を最小限に抑える工夫が必要です。
例えば、- タープの屋根に高低差をつけることで、タープの屋根に雨が溜まらず流れ落ちやすくなります。
- ロープの本数に余裕があるなら、タープ設営が終わった後にどこか1か所を追加でペグダウンしてそこから積極的に雨を逃がしてやるとよいでしょう。
- タープの生地に雨がにじんでくるようなら、防水スプレーなどでタープ自体の撥水性を高めるのもおすすめです。
強風時にタープが倒壊しないようにするには?
強風時にタープが飛ばされないようにするためには、以下4点をできる範囲で実施しましょう。¥
- 強風で折れないよう太めのポールを使う
- タープの高さが調整できるなら、風にあおられないよう極力低く設営する
- タープが飛ばないようペグダウン箇所を増やす
- ペグが抜けないよう鍛造ペグなど高強度で長めのペグを深く差し込む
タープは一人で設営するコツはある?
タープは一人で設営することも可能です。
ただし基本的には、一人でも立てやすいタープを選ぶのが重要です。
ポールシェルター>スクリーンタープ>レクタ・ヘキサタープの順に難しくなります。
ポールシェルター・スクリーンタープなら比較的一人で設営しやすいでしょう。
レクタ・ヘキサタープの場合にはややコツが必要です。次の2点に注意しましょう。
- メインポール用のペグを先に適切な場所にペグダウンしてしまうことです。
最低4ヵ所のペグダウンでメインポール2本が自立します。 - ペグを打てたら、ペグダウン済みのロープとタープ自体の張力を使ってメインポール2本を立ち上げられます。
詳しくはヘキサタープ・レクタタープの張り方を確認してください。
- メインポール用のペグを先に適切な場所にペグダウンしてしまうことです。
まとめ
当記事では以下内容について解説しました。
これであなたも、次回のアウトドアでタープをうまく活用して快適なキャンプを楽しむことができるでしょう。
新しい設営方法やアレンジを試すときは、ぜひこの記事を参考にしてくださいね!
キャンプで自分流の設営レイアウトを確立して初心者脱却したい人へ
キャンプのレイアウトを1から組み立てる方法や設営に役立つ小技を
”【完全ガイド】実践的キャンプレイアウト4選|自在に環境適応するテクニック6選も紹介”にて解説しています。
これさえ読めば「キャンプのレイアウトをいじるのが楽しい!」と思ってもらえるように情報を集めた記事になります。
ぜひご一読ください!