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タープの下で焚き火をしても良いの?|雨の日も焚き火がしたい

こんな疑問をお持ちのあなたに

  • 焚き火をする場合にタープの下で焚き火をして大丈夫?
  • タープ下で焚き火をしている人を見たけどなにかコツがあるのかな?
  • 雨の日に焚き火する方法ってないだろうか?

キャンプでの焚き火は暖房や料理に使えたり、眺めているだけで癒やされたりと良いことづくしですよね。

そんな焚き火ですが、雨の日になるとついつい屋根のある場所でやりたくなります。

そしてキャンプ中に使える手頃な屋根といえば、タープがあります。

でも炎を扱うこともあり、やり方を間違えると最悪火災事故を起こしてしまうかも、と不安な気持ちを抱えることもあるかと思います。

この記事ではそんなタープ下で焚き火をすることについての疑問や悩みを解消します。

この記事でわかること

  • そもそもタープ下で焚き火をすることが出来るのか
  • 必ず知りたいタープ下で焚き火をすることの4つのリスク
  • タープ下で焚き火をすることで得られるメリット3選
  • タープ下の焚き火を安全にするために取るべき3つの対策

この記事を一通り読めば、タープ下での焚き火との付き合い方がイメージできるようになるでしょう。

ぜひ読んでみてください!

結論:タープの下で焚き火することはできるが・・・

結論としてタープの下で焚き火をすることは可能です。

ただし、自己責任の元でできうる限りの工夫と細心の注意を払う必要があります。

なぜなら、焚き火をタープの下ですることには明確なリスクがあるからです。

最悪のケースですが、タープに焚き火が引火して火災事故につながってしまう可能性もあります。

前提として、危険回避のためにタープの下で焚き火をしない方が良い。

例外として、最善の注意と対策をもとに実施している例がある。

という理解をするのが良いでしょう。

可能であれば、タープの下で焚き火が必要な状況をなるべく作らないようにすることがおすすめです。

とはいえ、キャンプを続けるうちにやむを得ない事情でタープ下の焚き火をしたくなる事もあると思います。

そんな時はこの記事の続きを読んで、どうやって焚き火をするかを確認してみてくださいね。

タープの下で焚き火をする際に知っておくべき4つのリスク

タープ下での焚き火をする場合には細心の注意が必要です。

次にあげる4つのリスクについてあらかじめ理解しておきましょう。

  • タープに引火して火災を引き起こす可能性がある
  • 焚き火の熱や火の粉でタープに穴が開く
  • タープ下に煙が充満して息苦しくなる
  • タープに煙の臭いが染みついてしまう

順番に紹介します。

タープに引火して火災を引き起こす可能性がある

焚き火の仕方によってタープが燃えてしまうリスクがあることを知っておきましょう。

タープの素材によって燃えやすいもの燃えにくいものはありますが、100%燃えないタープは存在しません。

万が一タープに引火してしまった場合には、そのタープが使い物にならなくなるだけでなく、火災などの大きな事故につながるかもしれません。

火の管理方法を間違ってタープに引火させないように細心の注意を払いましょう。

焚き火の熱や火の粉でタープに穴が開く

タープの火災ほど深刻ではありませんが、焚き火から発生する熱や火の粉がタープにダメージを与える可能性も考慮しましょう。

焚き火の火が直接触れることが無くても、長時間遠火で炙られたタープの表面や火の粉が付着した場所は想像以上に高温になります。

見た目で火には触れていないから大丈夫と油断していると、翌日の朝にポツポツとタープに空いた穴を眺める羽目になるかもしれません。

焚き火によって自前のタープが軽度の損傷をするリスクについても考えることをおすすめします。

タープ下に煙が充満しやすくなる

タープの下で焚き火をすると、タープの屋根によって焚き火の煙がとどまりやすくなります。

タープ下の換気が十分でなければ煙による息苦しさなどの弊害が出るでしょう。

特に、タープに横壁のあるようなスクリーン付きのものを使う場合は余計にこもりやすくなるため要注意です。

いずれの場合にも煙がタープ下に溜まらないように風通しを良くしておくようにしてください。

タープに煙の臭いが染みついてしまう

焚き火によって発生する煙は臭いの元となるため、タープに煙の臭いが移ります。

煙の量や臭いは燃やす薪によっても変わりますが、基本的には避けることはできません。

焚き火後しばらくの期間はタープから煙の臭いがすることを覚悟しておくようにしましょう。

タープの下で焚き火をすることで得られるメリット3選

タープの下で焚き火をする事には注意が必要なものの、シーンによっては得られるメリットもあります。

以下の3つのシーンであれば、タープ下の焚き火が活きるかもしれません。

  • 雨に濡れずに焚き火ができる
  • 虫が寄ってきにくくなる
  • 天井からの反射による照明と暖房効果が期待できる

雨に濡れずに焚き火ができる

焚き火をしようと思ったら雨が降ってきた…

そんな時に誰もが一度は考えるように、タープ下であれば雨を避けて焚火をすることができます。

また意外かもしれませんが、雨の時こそタープ下での焚き火はやりやすくなります。

なぜなら雨によって常にタープが冷やされ、焚き火や火の粉の熱によるダメージが最小限に抑えられるからなんです。

雨天でも焚き火が必要になった際には、タープの下での焚き火をひとつの選択肢として覚えておくとよいかもしれません。

虫が寄ってきにくくなる

焚き火の煙がタープ下にとどまることで、虫よけの効果が期待できます。

その理由は焚き火の煙には蚊やアブなどの虫が嫌う成分が含まれると言われるからです。

筆者も夕方に焚火を始めるまでは蚊に刺されていたのが、焚き火を始めていつの間にか蚊が気にならなくなった経験があります。

人間も煙たい思いをすることになるためある程度の換気は必要ですが、タープ下での焚き火をする副産物として虫が寄り付きにくくなることは少なからずあるでしょう。

照明と暖房効果が期待できる

タープ下で焚き火をすることで、焚き火の明かりや暖かさを効率的に利用することができます。

焚き火をする際には、焚き火から発せられる光や暖かい空気はそのまま上空に逃げていきます。

ですが天井のあるタープ下で焚き火をすることで、焚き火の炎から出た光が天井で反射し、周囲をほんのり明るく照らすほか輻射熱も得られます。暖かい空気もより逃げにくくなるでしょう。

2月の氷点下で焚き火したとある日のキャンプ

上手に焚き火とタープを配置することでキャンプの夜をより明るく、暖かく過ごしやすくなります。

タープの下で安全に焚き火をするためにできる対策3選

タープの下で焚き火をすることは可能ですが、細心の注意と準備が必要です。

次に挙げる3つのポイントで自分に出来ることを考えてみましょう。

  • 消火用の貯め水を準備する
  • 風の向きや強さを確認する
  • タープの高さを十分高くし、火の高さを低くする

順番に解説します。

消火用の貯め水を準備する

タープ下での焚き火をする際には、万一のことを考えて消火用の貯め水を準備しておくことをおすすめします。

万が一焚き火からタープに引火した場合には迅速に火を消す必要があるからです。

熱で溶けないよう金属製のバケツなどに水を入れ、いざというときに火に水を浴びせられるようにしておくとよいでしょう。

ちょうど良いバケツが無い場合には、どこでも持ち歩けるスプレー型消火器なども初期消火には使いやすいアイテムです。

タープ下での焚き火に限った話ではありませんが、火を扱う以上は万が一の消火方法を持っておくと安心ですね。

風の向きや強さを確認する

焚き火を始める前に風の向きや強さを確認してみましょう。

ある程度火が育つと風によって火が大きくなってしまったり、火の粉や燃えカスが吹き飛ばされたりと火のコントロールが難しくなるからです。

また風によってタープ自体が倒壊してしまうこともあり得ます。

砂が巻き上がるほどの風速4m以上の日であれば、そもそも焚き火をしないという選択をすることが賢明かもしれません。

風の向きや強さを確認する際には、天気予報を利用するほか、Windyというアプリを使うことがおすすめです。

Windy.com - 天気とレーダー

Windy.com - 天気とレーダー

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Windyは日本各地はもちろん世界中のリアルタイムの風の強さを確認することができます。

風によって焚き火のコントロールは難しくなりますので、風の強さを考慮して焚き火するかどうかを決めましょう。

Windyの画面 風向きと風の強さが感覚的にわかる

といっても風は強いけどどうしても寒いから焚き火したい状況もあると思います。

そんな時はある程度の風の中で焚き火をコントロールしやすくする工夫として、陣幕や焚き火用リフレクターなどの風除けアイテムを使うこともおすすめです。

風除けアイテムを使って壁をつくることで、風が焚き火に当たる向きが限定され炎が暴れにくくなる効果に加えて、焚き火の熱が反射されて暖房効果も得られます。

適切に風に対する準備ができれば、火が暴れることなく穏やかに焚き火を楽しむことができますよ。

タープの高さを十分高くし、火の高さを低くする

焚き火中はタープと焚き火の炎の距離を十分離すようにしましょう。

火の真上はかなりの高温にさらされるため、十分な距離がない場合にはタープに引火してしまう可能性があります。

タープの高さは極力高く調節し、天井が最も高い位置の下に焚き火を置くようにするほか、

焚き火に一度に薪を入れる量を控えめにして火柱を上げないように調節するとよいでしょう。

目安として火柱の一番上からタープの天井まで空けるべき距離は

難燃性タープ     :1〜1.5m
化繊など熱に弱いタープ:2m以上

を確保出来ると安心です。

それでもうっかり火を大きくしすぎてしまう心配がある場合には、難燃性のタープやルーフプロテクターを活用するのがおすすめです。

難燃性のタープ:コットンやポリコットン(T/C生地)といった分厚く燃えにくい生地を使ったタープ 重くてかさばる欠点があるが火の側で使う場合は安心感が大きい

ルーフプロテクター:タープと焚き火の間に挟むことで天井が直接炎にさらされることを防ぐ難燃性のシート。設営時のひと手間が増えるが大事なタープを守りたい場合には使うことも一考しましょう。

難燃素材に対する過信は禁物です。
燃えにくい素材ではありますが、燃えないというわけではありません。

以上のポイントを踏まえ、炎とタープの距離間に常に気をつけながら焚き火をすることを心がけてください。

まとめ

当記事では以下内容について解説しました。

タープ下での焚き火は極力避けたいものではありますが、実施するための注意点や前提知識があれば、いざというときにも思い切った選択ができます。

ぜひこの記事の内容を覚えておき、自身のキャンプに役立ててくださいね!

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以上お付き合いいただきありがとうございました。

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