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キャンプに薪割り台や斧はいる?いらない?|薪割りのやり方さぼり方

こんな疑問をお持ちのあなたに

  • なぜキャンパーは焚き火前に薪を割るんだろう?
  • 薪を割るためにはどんな道具が必要?
  • 薪割りするには専用の薪割り台は必須なの?

キャンプの醍醐味といえば焚き火ですね。

焚き火には燃料となる薪が必要ですが、薪は割って使うものと思っている人は多いのではないでしょうか。

でもいざ自分で薪を割る準備をするとなると色々な道具が必要になることが分かってきます。

中には薪割り道具を一式揃えるべきなのか疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

この記事はそんな方向けに、キャンプの薪割り事情についてお伝えします。

この記事でわかること

  • キャンプで薪割りをすることのメリット
  • 薪割りに必要な道具
  • 薪割り台あり、薪割り台なしで薪を割るやり方
  • 薪を割らずに焚き火をする方法

この記事を読めば、キャンプの薪の扱いがイメージでき、自分なりのスタイルで焚き火を楽しめるようになるでしょう

ぜひ読んでみてくださいね!

キャンプにおける薪割りの役割と必要なもの

薪割りは焚火をやりやすくする手段のひとつです。

焚き火の燃料となる薪はキャンプ場やホームセンターなどで束で購入できますが、

薪ひとつひとつの太さはまちまちで、そのまま燃料にするには使いにくいこともあります。

燃料となる薪は割っておくことで、着火がしやすくなり、火力の調整もしやすくなります。

薪を割るために必要な道具は以下2つです。

  • 薪を割るための刃物・・・斧、鉈、バトニングナイフ
  • 割る薪を設置するための台座・・・薪割り台

薪を台座に置き、適切な刃物で使いやすい大きさまで割っておくことで、焚き火のコントロールがしやすくなります。

薪割りに薪割り台を使ったほうがいい3つの理由

薪割りに薪割り台は必須なのでしょうか?

結論、薪割り台を使うメリットを考えると使ったほうが良いでしょう。

そのメリットは以下3つです。

  • 薪が圧倒的に割りやすくなる
  • 薪割りがより安全にできる
  • 薪割り道具の刃こぼれを防ぐ

理由を具体的に紹介します。

薪割り台を使えば薪が圧倒的に割りやすくなる

薪割り台を使うことは薪割り作業をラクに、簡単にしてくれます。

なぜなら薪を割る刃物を薪に撃ち込むためには、丈夫で安定した台座が必要だからです。

例えば自然の地面の上で薪を割ろうとすると、以下のような不便さを感じるはずです。

柔らかい地面の上だと、地面が衝撃を吸収してしまい薪がうまく割れない

凹凸のある地面だと、薪が倒れてしまい刃物をあてにくい

こうした状況でも薪割り台を使うことで以下の効果が得られます。

安定して薪に力を加えられるので、堅い木でも割れるようになり、作業スピードも上がる

平らな台座に薪を安定して置けるので、薪の設置に神経を使う必要がない

たったこれだけのことですが、薪割り台は薪割りの作業時間や上手くできないストレスをぐんと減らしてくれます。

薪割り台を使えば薪割りがより安全にできる

適切な薪割り台を使うこと、薪割りをする際の安全につながります。

薪割り作業は刃物を使うため、ちょっとしたミスがケガのもととなります。

こうした危険な作業をする場合は、毎回同じような準備と安定した動作をすることが重要です。

ケガは決まった一連動作をする限りはめったに起きませんが、いつもと違うことをうっかりするとケガにつながりがちです。

例えば、地面に置いた薪を割るには安定した地面が必要ですが、キャンプ地の地面が毎回同じコンディションとは限りません。

そんな中で薪が上手く割れず試行錯誤するうちに気づけば危険な方法をとっていたり、
安定しない場所に薪を置いたために刃物を振り下ろす狙いが定まらなかったりと、想定外の場面では刃物のコントロールを失いがちです。

一方で薪割り台を使う限りは、場所を選ばず毎回同じような動作薪が割れます。

万が一刃物を振る手元が狂ったとしても振り下ろす先は薪割り台なので、刃物が刺さって泊まるだけです。

自分の体や周囲の人を傷つけてしまうことのないよう、薪割り台を使っていつも同じやり方で薪を割る事が不慮の事故の予防になるでしょう。

薪割り台を使えば薪割り用の刃物が長持ちする

薪割り台を使う事で、薪割り用の刃物の寿命を適正に保つ事ができるでしょう。

振り下ろした刃物が薪に当たらなかったり、薪を割った後の刃物にまだまだ勢いがあったりという場合には、その刃物の勢いを最終的に受け止める先が必要になるからです。

このとき薪割り台でなく硬い地面の上で薪割りしてしまうと、振り下ろした刃物が地面に当たって最悪刃こぼれしてしまいます。

刃こぼれは研ぐ事である程度直すことも可能ですが、時間もかかりますし、完全に直すことができないこともあるでしょう。

お気に入りの薪割り道具を守るためにも、薪割り台を使ってみてください。

薪割り道具に手斧を選ぶ3つのメリット

薪を割るためには薪を割る刃物の準備が必要です。

筆者は薪を割る際は手斧を好んで使いますが、そのメリットは次のとおりです。

  • 薪割りがラクラクできて素早く終わる
  • 斧でうまく薪が割れると気持ちいい!
  • ペグ打ちハンマーの代わりになる

順番に紹介します。

手斧のススメ1:薪割りがラクラクできて素早く終わる

手斧を使うことで、薪割りが圧倒的に楽に、素早く終わるようになりました。

斧はヘッド部分が重く持ち上げるのが大変な分、振り下ろして薪を割る時にはその重さに頼ることができます。

使う道具によっては何度も薪を打ち付けないと割れない一方で、斧を上手に扱えば一振りで薪を真っ二つにすることもできます。

薪を素早く割りたい場合には、斧を選んでみると良いのではないでしょうか。

キャンプ用に斧を選ぶ際は取り回しの良い手斧を選ぶことをおすすめします。

斧のヘッドは大きく重いほうが薪を割りやすいことは確かですが、行きすぎると扱いにくくなるからです。

焚き火用に販売されている薪のほとんどはある程度の太さまで割られた状態ですので、手斧でも充分に割ることができます。

ある程度取り回しの良い手斧を選ぶことで、力持ちでなくても扱うことができますよ。

手斧のススメ2:斧で薪を割るのは楽しい!

斧を使って薪を上手に割るのは大人ながらに楽しめる作業です。

使い込んで段々と効率良くテンポ良く薪を割れるようになってくると気持ちも上がってきます。

薪を置く、斧を振り上げる、振り下ろすの3動作でスムーズに割れたときの快感が味わえるのは斧ならではの特徴です。

薪割り作業にちょっとした楽しみを感じられる手斧をぜひ試してみてください。

手斧のススメ3:ペグ打ちハンマーの代わりになる

選ぶ斧によっては、斧としての用途以外にペグ打ちに使うハンマーの代わりに使うことができます。

柄の先に重いヘッドがついた手斧は取り回しもハンマーに非常に似ていて、刃先とは反対側のみね部分を打ち付けることで金属製のハンマーと同じ感覚でペグが刺さっていきます。

実際に筆者もソロキャンプをする際はハンマー代わりに手斧をよく使っていて、テントの設営と薪割りの2役を斧で済ませることでちょっとした荷物の削減ができています。

もし斧の購入を検討しててペグ打ち作業にも流用したいな感じた方は、みね部分が広めで柄がまっすぐ目なものを選ぶと振りやすく打ち込みやすいのでおすすめです。

小型軽量 片手専用で降りやすい 斧の背も平ら

筆者が現役で使っているのはこちら 片手でも、両手でも振れて、 斧のみね部分も平らでペグ打ちには申し分ない

薪割り台あり・なし両方 手斧での薪割りのやり方2通り

薪割りには薪割り台があるに越したことはないものの、

中には薪割り台を持っていないけどなんとかしたいと考える人もいるかと思います。

結論として薪を割る刃物があれば薪割り台がなくても薪を割ることはできます。

実際に筆者も薪割り台なしで手斧のみ準備して薪を割ることがあります。

ここでは、薪割り台がなくても薪が割れる基本の方法と、薪割り台を使ってスピーディに薪を割る方法の2通りの方法を紹介します。

【薪割り台なくてもOK】基本の割り方

薪割り台がなくても、薪割り用の刃物があれば最低限薪を割ることができます。

薪割り台があればなお良いですが、ない場合には他の薪を台座にしましょう。

具体的には以下の流れとなります。

準備:台座になる木材を平らな地面に設置する

焚き火用の薪の中から、なるべく幅が広くて平らなものを選んで地面に設置します。

もちろん薪割り台があればそちらを使う方がなお良いです。

設置した台座が体の正面に来るよう位置取りましょう。

低い位置で作業することになるため、しゃがんだ状態がやりやすいです。

STEP1:片手で薪を持ち、台座の上に立てる

薪を持つ手にはグローブや軍手をします。

片手で薪を持ち、台座の上に垂直にして支えましょう。

STEP2:もう片方の手で斧を短く持ち、薪の先端に当てる

斧を持つ手は滑り防止で素手にしておくことをおすすめします。

短く持った斧を薪先端の中心部に当てましょう。

STEP3:薪と斧を同時に持ち上げ、小刻みに台座に打ち付ける

斧と薪を同時に動かし、斧の重みを薪に伝えるイメージでコンコンと薪を台座に打ち付けます

このとき必ず薪と斧が接触した状態で動かすことを意識してください。

薪と離れた状態で斧を振ったり、振り下ろす力を入れすぎたりすると、薪をかすめて手にあたってしまう可能性があります。

最初は力を入れず、正確さを重視することが重要です。

STEP4:斧を薪に十分食い込ませる

コンコンと続けて薪が斧と離れなくなるくらいに斧を食い込ませましょう。

薪に斧を食い込ませる際は、斧の刃に対して薪が垂直な状態をキープします。

極端な角度になってしまった場合には、一度斧と薪を引き離し、

STEP1に戻って薪と斧が垂直になるように食い込ませましょう。

STEP5:斧を持ち上げ、台座に数回に分けて打ち付ける

短く持っていた斧の柄を次は長めに持ちます。

薪ごと斧を持ち上げ、薪の底を台座に打ち付けるように振り下ろします。

振り下ろす瞬間には必ず薪を持つ手を離すようにしましょう。

打ち付けた瞬間に勢いで斧が手に落ちて手を切ってしまう可能性があります。

ここでも力は入れすぎず、斧の重さを薪の底に伝えるイメージで打ち付けてください。

一度で割れなくても、数回打ち付けるうちに薪は割れます。

斧から薪が外れてしまった場合は、STEP1からやり直してもう一度斧を食い込ませましょう。

STEP6:次の薪へ

薪が真っ二つになったら割れた片方をもち、STEP1に戻って次々に半分にしていきましょう。

この方法であれば、親指くらいの太さになるまで薪を小さくできます。

【薪割り台必須】太い薪を効率良くスピーディに割る方法

薪を効率よく叩き割る場合には薪割り台が必須になります。

斧を勢いよく振るシーンでは、安全のため、道具の保護のためにも安定した台座が必要です。

具体的には以下の手順になります。

準備:薪割り台を平らな地面に置く

薪割り台をなるべく平らな地面に置き、薪割り台が自分の正面に来るように位置取ります。

薪割り台の高さが膝より下になるようなら姿勢は膝立ちくらいが丁度よいです。

膝より上に来る場合は中腰か立っての作業になります。

STEP1:薪を台座の上に立てる

薪を台座の真ん中に置き、自立させます。

この時自立しなかったりグラグラするような薪はこの方法で割るのには向いていません。

グラついた薪を無理やり割ることは思わぬケガにつながります。

無理せず安定して置ける別の薪を選ぶようにしましょう。

STEP2:斧を振り上げてまっすぐ薪に打ち付ける

手斧は片手で使うことも、両手で使うこともできます。

片手で使う場合には、斧を持たない方を前にして足を縦に開きましょう。

両手で使う場合には、足は横に広げて、体の真正面で斧を持ちます。

ゆっくりと斧を振り上げ、薪の真ん中に向かってまっすぐ振り下ろします。

コツは、薪に当たる瞬間になるべく斧の刃と薪が垂直な状態をキープすることです。

薪を割る力を伝えやすく、刃が自分に向かないためケガもしにくくなります。

ケガ防止のため、斧を振り下ろす前には自分の周りや振り下ろす先に他人の存在や自分の手足が無いことを確認しましょう。

STEP3:割れるまで繰り返す

薪が一度で割れない場合には、割れるまで同じように薪に斧を打ち付けます。

一度刃が入った場所を無理に狙う必要はないので、薪の真ん中に当てることを意識しましょう。

刃が薪に食い込んでしまった場合は、薪ごと持ち上げて薪割り台に薪の底を打ち付けます。

もし斧と薪に極端な角度がついてしまった場合には、打ち付けることをやめて、STEP1に戻ります。

STEP4:次の薪へ

薪が真っ二つになったら割れた片方をもち、STEP1に戻って次々に半分にしていきましょう。

この方法は薪が太く自立している間しか使えないため、手で支えないと倒れてしまう細さになったら、基本の割り方に切り替えましょう。

薪割りをさぼって焚き火を楽しむ方法4選

薪を割ることで焚き火はしやすくなります。

とはいえ様々な理由で薪割りすることができないときもありますよね。

そんな時は以下の方法を使えば、薪を割らずに買ったままの状態から焚火をすることは可能です。

  • 焚き付け用の素材を拾い集める
  • 着火剤を使う
  • 強力な着火器具を使う
  • 火吹き棒で火力を調整する

順番に見ていきましょう。

焚き付け用の素材を拾い集める

薪を割ることができなければ、薪よりも細い木の枝や枯葉を拾い集めましょう。

日本の山の中であればそうした燃えやすい枝や葉を結構な確率で見つけることができますよ。

おすすめは茶色く乾燥した杉の木の葉です。

乾燥した杉の葉 針葉樹系であれば他の葉っぱでもよく燃える

両手で包めるほどの束を集めることができれば、市販の薪に火がつく程度の火を起こすことができるでしょう。

ただしキャンプ場によっては拾い集めた素材を燃やすことを禁止していることもあります。判断が付かなければ現地で聞いてみてください。

他にも手段はあるため素材が入手できない場合は無理する必要はありません。

着火剤を使う

市販の着火剤を使う事で、薪割りをすることなく焚き火を楽しめます。

着火剤は一度火がつけば少量で長時間燃焼させることができるため、

売られている状態のニンジン〜ダイコン程度の大きさの薪であれば、そのまま火を移すことができますよ。

おすすめ着火剤は固形の小分けになったタイプです。

出典:amazon

筆者が好んで使うのはこのタイプ 固形が子分けでパックされており、水にぬれても平気で非常に扱いやすい

持ち運びやすく、数個単位で持っておけばいざという時に心強いですよ。

強力な着火器具を使う

ガストーチのような強力な着火器具を使うことで、薪割り不要で直接薪に火をつけることができます。

薪にガストーチの火を当て続け、オレンジ色に光るくらいに加熱することができれば火起こしは完了です。

料理をする場合にはガストーチで炙ったり焼き目をつけたりといった別の用途にも使えます。

料理にカセットコンロを使うならガストーチの燃料となるCB缶を共通に使えるのでさらに気軽に導入できます。

火吹き棒で火力を調整する

薪割りで割った細い薪は焚き火の火力調整にちょうど良く使えます。

一方で薪割り前の太めの薪しかない場合にも、火吹き棒を使うことである程度の火力調整ができるでしょう。

薪の火力アップに使える火吹き棒 金属製でさえあれば安いもので十分使える

薪がオレンジ色に光っている部分めがけて風を吹き付けると、薪の燃焼箇所が広がって火力をアップさせることができます。

赤熱する薪 赤く光る部分を狙って風を起こすとよく燃える

薪の最後の一本は燃え残りやすいものですが、火吹き棒で風を送り込んでやることでまんべんなく火が回るので、キレイに燃やし切ることもできますよ。

まとめ

当記事では以下内容について解説しました。

薪割りに関するリアルな事情とパターンを知っておけば、自分なりのキャンプスタイルの中でも無理なく焚き火が楽しめるようになります。

ぜひこの記事を読みながら、我流の焚き火の楽しみ方を突き詰めてみてくださいね!

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ぜひご一読ください!

以上お付き合いいただきありがとうございました。

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