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キャンプに火消し壺はいらない?|メリットデメリットと使わない場合の焚き火の消し方を紹介

こんな疑問をお持ちのあなたに

  • キャンプで焚き火をした後はどうやって消せばいいんだろう?
  • 焚き火の消火には火消し壺がいると聞いたけど本当に必要?
  • 火消し壺を使わずになんとか焚き火をする方法はないかな?

キャンプで焚き火をするために必要なものを調べると、火消し壺というギアに出会うことがあります。

火消し壺は名前からして焚き火の消火に使えそうですが、一体どんなものなんでしょうか?

焚き火するときにどんな役に立つのか、逆に持っていない場合にはどんな事になってしまうのか、気になる疑問をこの記事で解決します。

この記事でわかること

  • キャンプでの火消し壺の役割
  • キャンプで火消し壺が必要なのかどうか
  • 火消し壺を必要とする人、必要としない場合
  • 火消し壺を使わない場合の注意点
  • 家庭にあるもので火消し壺を使わずに確実に火を消す方法

この記事を読むことで、キャンプの焚き火の片付けの方法に悩むことはなくなります。

ぜひ読んでみてください!

火消し壺とは

火消し壺は焚き火を終える際にあると便利な道具です。

基本的に焚き火の後の燃え残りはキャンパーが処理する必要があります。

しかし燃え残りはかなり熱いため、そのままではゴミ袋などに入れることができません。

そんな場合は火消し壺を使って燃えている薪や炭を中に密閉すれば素早く消火することができます。

例えばキャンプの撤収直前まで焚き火をしていてもすぐに撤収に移れますし、

就寝前までやっていた焚き火の残り火を確実に処理できるため安心して寝ることができるんです。

筆者も実際にキャンプで急遽焚き火を中断する場合には火消し壺に頼ることがあります。

筆者の使う火消し壺とスコップ
地面焼けを防ぐスキマが作れる

キャプテンスタッグのアルミ製火消し壺はそれなりにコンパクトで、残り火を入れても地面が焼けないように台座がついています。

よく考えられたコスパ抜群製品です。

繰り返しになりますが、火消し壺はキャンプで焚き火をするのであれば持っていて損はないギアと言えます。

結論: 焚き火に火消し壺はいる?いらない?

結論:あれば良いけど必須レベルの装備ではありません。

なぜなら火消し壺を持たない状況であっても、焚き火を終えることはできるからです。

実際に筆者は火消し壺を使うようになって8年ほど経ちますが、持っていくだけで焚き火後に使わないこともよくあります。

体感的には5回に1回くらい使うかどうか・・・

火消し壺は便利グッズ的側面が強く、

”なくてもいいけどあれば行動の幅が広がるもの”というイメージを持っています。

火消し壺がいらないキャンプシーン3選

キャンプで火消し壺を必要としないケース3選を紹介します。

各自のキャンプのスタイルと照らし合わせてみて、自分にとって必要かどうかをぜひ考えてみてください。

火消し壺が要らない場合その1|時間に余裕がある時

焚き火後の時間に余裕があるなら、火消し壺を使って火を消す必要はないでしょう。

やや当たり前の話ではありますが、焚き火に薪を新たに追加しなければ火は次第に小さくなってやがて消えます。

焚き火の大きさにもよりますが、ソロ用の焚き火台であれば薪を最後にくべてから2時間程度あれば鎮火します。

焚き火は何かと撤収で忙しい朝よりも時間に余裕のある夜にするもの、と決めておけば以外と焚き火を急いで消したくなることもないので、火消し壺がなくても意外と平気です。

自身のキャンプスタイルがゆっくりゆったりだ、という場合にはわざわざ火消し壺を準備する必要はないかもしれません。

とはいえ薪を最後にくべて2時間は長すぎると感じるひともいるかと思います。

そんな場合はあらかじめ燃えやすい針葉樹の薪をつかったり、火吹き棒などで焚き火の燃焼を促進させたりすれば、より短い時間で燃え尽きますよ。

火消し壺が要らない場合その2|荷物が制限される状況

徒歩キャンプなど、荷物が制限される状況では火消し壺を持っていくことは現実的ではありません。

限られた運搬量に対して火消し壺を持つのはやや嵩張るからです。

実際に筆者がリュックを背負って徒歩キャンプをする場合には、火消し壺ではなく他の装備を代わりに持った方が有益と考えて装備から外します。

もし自分のキャンプスタイルで荷物量に制限がある場合には、現実的に持っていけるのかを一度考えてみて下さい。

荷物が制限されても焚き火の撤収はパパッと終えたいと感じる方には、火消し壺の代用として火消し袋がおすすめです。

火消し壺の代用品 火消し袋

消し袋は折りたたんでコンパクトにできる上、難燃素材で作られているため熱い燃え残りを入れることができます。

丸めると350ml缶程度のサイズになるので、軽キャンパーにとっても荷物に加えるハードルはググッと下がります。

ただし火消し袋の耐熱は550℃までなので、熱すぎるものは入れないという点で注意は必要です。

火消し壺が要らない場合その3|キャンプ場に備え付けの灰捨て場がある

備え付けの灰捨て場があるキャンプ場では火消し壺が活躍することはあまり無いでしょう。

薪から火が上がらない程度に落ち着いたら、焚き火台ごと灰捨て場まで持っていき、そのまま燃え残りを捨てればその後の処理はキャンプ場に任せることができます。

灰捨て場はキャンプ場で決められたルールに則って使うようにしましょう。

火消し壺のメリットデメリット

火消し壺をキャンプに取り入れるメリットとデメリットをそれぞれ見てみましょう。

火消し壺のメリット

  • 焚き火を素早く鎮火できるので、次の行動にすぐ移れる
  • 火消し壺に入れた火を確実に消せるので、安心できる
  • 火消し壺に入れて鎮火した炭や薪を再利用できるので、経済的

火消し壺のデメリット

  • 火消し壺がある程度かさばるので、荷物の制限がある場合は採用しにくい。忘れがちですが、火消し壺を使うのであれば灰をすくうためのシャベルなどの道具も必要になります。
  • 火消し壺に燃えた薪や炭を入れた後はとても熱くなるため、冷めるまで扱いに注意が必要
  • 金属製の壺は管理を間違えると錆びてしまう

避けたほうが良い焚き火の処理方法3選

焚き火を消すには火消壺意外にも色々な方法がありますが、中には思わずやってしまいがちだけど避けたほうがいい方法があります。

絶対避けるべき焚き火の処理方法3つを確認しましょう。

避けるべき焚き火の消し方その1|焚き火に直接水をかける

燃え盛る焚き火を早く消そうと水をかけるのはおすすめしません。

理由はやけどの危険や大事なギアを痛める可能性があるからなんです。

具体例をつぎに3つあげます。

  • 火は想像以上に熱く、少量の水がかかったくらいではすぐに蒸発して効果を発揮しない。
    蒸発した水蒸気が水を掛けた人に降りかかれば、最悪やけどもありえるでしょう。
  • かけた水が灰と混ざって飛び散ることで周囲を汚す
  • 水で急激に冷えることで、焚き火台が変形を起こす

以上の理由から焚き火を消すのに水を使うのは基本的には避けましょう。

確かに大量の水を使う事で素早く火を消す事はできますが、リスクを伴います。

水は火災やボヤなどコントロールできない火を消す最後の手段というイメージを持つようにしましょう

避けるべき焚き火の消し方その2|焚き火に土をかける・地面に埋める

焚き火に土をかけたり、地面に埋めることで焚き火を消すことは避けるべきです。

土をかぶせるのは火を消すという点でイマイチ有効ではないほか、地面に埋めた火は後々の思わぬ事故を招く可能性があります。

焚き火に土を掛けた場合には見た目上で火が見えなくなるため一見火が消えたように思えます。

ですが実際は土によって熱が逃げにくくなりいつまでも冷えない他、最悪地中に燃えやすい素材が埋まっていた場合に火が燃え広がって最悪の自体を招く可能性もあります。

そうでなくとも地中に埋めた灰は分解されることなくその場に残り続けるため、キャンプ場の環境を壊すことにも繋がります。

焚き火を土に埋めることは避け、別の手段を探すようにしましょう!

避けるべき焚き火の消し方その3|鎮火前の灰や燃え残りをゴミとして出す

焚き火後の灰や炭はゴミとして処分するのが一般的なルールですが、このとき完全に鎮火していない燃え残りをゴミに出さないよう気をつけましょう。

ゴミの中で焚き火の残りがくすぶってしまった場合、ゴミに燃え移ってボヤ騒ぎや火災につながってしまいます。

ゴミとして捨てる前には、燃え残りが手で触れるくらいに冷えていれば問題ないでしょう。

灰の中には小さな種火が眠っていることもありますので、燃え残りを良くかき回しながら手をかざしてみて熱い部分がないかよく確認します。

見逃せば自分の気づかないところで被害が出てしまうこともありますので、必ず鎮火済みのものをゴミとすることを心がけてくださいね!

火消し壺不要で確実に焚き火を処理する方法

火消し壺を使わない場合にはどうやって焚き火を消したらいいのでしょうか?

筆者が実際のキャンプでやっている手順をご紹介します。

手順1:4つのコツで焚き火を上手に燃やし切る

焚き火は燃料となる薪を上手に燃やせば、早く鎮火させることができます。

当たり前かもしれませんが薪が燃えるために必要なエネルギーが枯渇すれば、それ以上燃えることはできません。

具体的には以下のコツを意識することで素早く火は燃え尽きます。

焚き火の規模にもよりますが、最後の薪を投入してから30分程度もあれば焚き火を燃やしきることも可能でしょう。

このコツを身に着ければ、焚き火の事後処理をしやすくなるだけでなく、自然と焚き火を最後まで楽しむことができます。

コツ1:燃え始めの薪は燃える面を下に置く

火は下から上に上がります。

薪の燃えている側を下にすれば自然と燃えていない上側にも火が回りやすくなります。

コツ2:薪の熾火部分に風を送り込む

薪が燃えて真っ赤に光る熾火部分は火吹き棒などで風をおくることで急速に燃えます。

火吹き棒の場合はやや疲れるかもしれませんが、根気強く風を送り込めば薪は爆発的に燃えてすぐに炭化します。

風を送り込んで燃焼を促進しつづけると、よく燃えた部分から自然と薪が割れていきます。

コツ3:炭化した薪を火ばさみを使って割る

炭化した薪は火ばさみなどを使ってなるべく細かく砕いていきましょう。

薪が割れることで表面積が大きくなり、燃える面が広がって早く燃えます。

力を込めて砕くというよりは、十分燃えてスカスカになった部分を軽く割ってやるイメージです。

コツ4:割れた炭を焚き火の真ん中に寄せる

割れた炭はなるべく一箇所に集めて山にしていきます。

炭の集まる密度が上がるほど、小さな炭同士で熱を与え合い、燃焼が促進されます。

手順2:アルミホイルでしっかり包む

手順1を実践することで薪は最終的に小さな炭の集まりに変わります。

ここまで来たら、市販されているアルミホイルを使って炭の集まりを包んでしまいましょう。

炭の集まりをアルミホイルに密閉することで、安全に素早く鎮火させることができますよ。

アルミホイルに包まれた炭は、燃えるための酸素を奪われ、燃えることができずにだんだんと冷めていきます。

アルミホイルを一度折り返して正方形をつくり、端を持ち上げてお皿のようにしたら、細かくなった炭を次々と移動させましょう。

アルミホイルの上に炭を移動し終わったら、そのままホイルの端を折り返して包み込んでしまいましょう。

完全に包み込めない場合にはアルミホイルを追加してとにかく空気に炭が触れないようにします。

包み込めたら、ぎゅっとボール状に固めて、焚き火台などの上において冷めるのを待ちます。

夜就寝前であればそのまま翌朝まで放置、撤収中であればこの間に他の物を片付けていれば自然と冷めていきます。

やけど防止のため、素手ではなく皮手袋や耐熱のグローブを着用しましょう。

手順3:灰と炭をゴミとして持ち帰る

アルミホイルのボールが手で触れるほど冷えたら、ホイルを開いて中まで冷えているかを確認します

中身も手で触れるほどの温度であれば、あとは自治体の指示に従って分別し、ゴミとして捨てます。

灰や燃え残りは可燃ごみとして捨てられる地域が多い印象です!

まとめ

当記事では以下内容について解説しました。

焚き火の消し方や処理方法について知っておくことで、キャンプ当日に焚き火を気兼ねなく楽しめるようになるでしょう。

ぜひこの記事を振り返ってみて、自分のキャンプでの焚き火の消し方を考えてみてください。

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以上お付き合いいただきありがとうございました。

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